ザ★カインズ旅行手記 2003.9.15

 

「リベンジ!東京湾一周」

第三章

            和賀 英樹

 

  〜前回のおおまかな、あらすぢ〜

    ウ〜ン。一筋縄ではいかないな、カインズ旅行。

         以上

      ボカスカ!ボカスカ! なんだよ、痛いな〜。分ったよ!

  〜前回のおおまかな、アラ!スージィー!〜

    秋の海 黄金広がる 麦の酒

                        名句

      ドスッ!ドスッ! オット!ローブロウは禁止だぜ!

  〜前回のおおらかな、荒 崇ニ〜

    「オット!お前も拳闘家だな?オイラと同じ匂いがするぜ!」

                        友情

 ちょっと待て、ちょっと待て!なんだよコリャ!あらすじだろ!誰だよ!荒 崇ニって!しかもおおらかなって何だよ!

 

 

 ちなみに第三章が大変遅れたことをお詫び申し上げます。常見さんの年齢が一つ増えてしまいました。昨年の事を思い出しつつ頑張ります。

 

 え〜っと、そうだった!「ばんや」に着いた所で終ったんだ。それでは気を取り直して第三章始まり始まり!

 

 

 まさに大渋滞の「ばんや」。かろうじて駐車場らしくないスペースを発見!そこに我々は照準をさだめ、まず旅行係の私が店へと走る。一体どの位待つのか想像もつかない程人が群れている。その群れを掻き分けてウェーティング帳を見ると、日本人の名前百科のごとくズラズラ〜と羅列している。まさに漢字宝庫!そして他の客と店員の会話が聞こえる。

 「40分待ちですかね?一時間かな?」

 ギョ!ギョ!ギョ!「ばんや」は魚の専門店だけに「ギョ!」。どうしよう!前に来た時の閑散とした店内もウオッウオッ!日本人の顔百科のようだ。人だらけだ。これは一人では判断できない。

 そんな時村山がやって来た。困った時の渡り舟。とりあえず名前は書いておこうと決断し、名前百科に村山の名が追加された。村山を残し、外にいる貴日さん達に相談しに行く。

 「折角来たんだから待とうよ」

 優柔不断な私には助かる決断の早さ!頼もしい!そういえばメンバーでファミレス行っても皆メニュー決めるの早いからな。私はいつもアタフタだ。

また人を掻き分け村山のもとへ逆戻り。状況は変わらず、待っている人々が溢れかえっている。どうしよう。ここでのロスは昨年の「海ほたる」以上のタイムロスになる。中で待っている村山と外で待っているメンバーとの間を何往復したか。イソイソ!イソイソ!一人で焦っていた。「ばんや」は磯料理の店だね。

 

 中で待つ村山、いたって穏やか。外で待つカインズ、マッタリムード。ここのギャラリーにあった写真を見てもらえばお分かりのとおり。ただ私だけが焦っている。どんだけ待つのだろうか・・・。

そんな時、ゾゾゾッツと列が流れる。中へ中へとめり込んでいく村山をつかまえ状況を聞くと、どうやらテラスを開放したらしい。炎天下の今日、さすがに外へは出ないだろうとテラスは閉鎖されていた。ただこの炎天下で鮮魚を味わうのはどうか?ジッとしているだけでも暑いのに直射日光を浴びた刺身。どうだろう?外待ちカインズに相談。

「入れるんでしょ?イイんじゃない!」

と即答。早い!早い!俺は正直悩んでいた。所要15分の待ち。・・・アレッ?

 

 やはりテラスは暑い。日陰になっている席はもう埋まっていた。したがってUVガードってなんだっけ?素肌の僕が待ってるよ!という位のナイスポジションを選択。座った瞬間椅子も暑かった。

 とりあえず注文。基本的に単品料理のメニューだが「定食セット」という料理+ご飯、味噌汁、香物のセットもある。昼時のオンタイム。皆のお腹もグットタイム、私以外の全員が「定食セット」を選ぶ。私は、私の主食は酒だ。ビールはさっき飲んだので冷酒を注文。アレ?村山も普段は日本酒を飲まないのに冷酒を注文した。何があったんだ村山。

 それでは全部まで憶えていないが、その時のオーダーを一覧。

     うるめいわしの刺身 ×2(600円内なのに量がハンパない)

     あじのなめろう(カインズの定番)

     イカの塩辛(常見さんの定番)

     ワラサ(?)のお造り(身がプリプリしていて美味しい)

     太刀魚の煮付け(私が酒のアテとして)

などなど、他にも注文しているはずだがもう憶えていない。残念!切腹!

 まず先に来たのは小さいグラスに皿(座布団)がひかれた冷酒。座布団にまで酒がこぼれている。私と村山の前に置かれた。冷やされた酒と冷やされたグラス。特にグラスのまわりには水滴がついて抜群の演出!

 「お先に頂きマ〜ス!」

 と我々。周りが見ている中、チビリとやった。ウマい!普段居酒屋などで売られている「冷酒」なる物は味が薄くて、私的には敬遠していた物だがここのグラス出しの冷酒は美味かった。ちなみに後で頼んだ壜の冷酒は前文の通りだったがそれはそれとして。グラスで二口三口やっていて気付いた!私は皿でも升でも座布団が出た時は、まずこぼれた座布団側から飲む主義だった。慌ててそれを飲む!すでに熱燗だった・・・。

 「一寸いいかな?」

 と、常見さん。どうやら冷酒好きらしい。追加オーダー。今回は飲むな〜カインズ!いいぞ!イイぞ!などと盛り上がる中、酒が嫌いな貴日さん、酒に弱い矢ヶ崎君、運転手の河野さんはお茶をすする。村山が矢ヶ崎君に酒を勧めて騒いでいても、横で塩辛をつまみチビリとグラスを傾ける常見さんの仕草は、大人の渋さを感じさせるほどカッコよかった。そうか、今日誕生日ですもんね。村山、矢ヶ崎君のやり取りで盛り上がっている中、他の人は見ていなくても私は心の中で常見さんを見ながら「ハッピバースディーテューユー♪」とメロディーが流れていた。

 

 注文したものがぞくぞくと来る。歓声があがる。矢ヶ崎君にいたっては、ここHP上で先行されたギャラリーの一枚に見てのとおりの興奮で、どこかの星の人みたいな顔だ。しかし、前回は淡々と食べていた面々も今回は盛り上がっていた。やっぱりここで待ったのは正解だったな。そんなこんなでアットいう間に一時間半が過ぎる。しかし後半に向かって河野さんのテンションは下がっていく。会計が気になっているのか?

 どんなこんなと無事に「ばんや」も終了!私にいたっては、冷酒3杯壜2本と満足心地。ご馳走様でした!会計時に常見さんから運営費から補助が出るとの事で、割勘会計も安くなる。河野さんの顔も笑顔になる。

 

 

 予想外の混雑振りに予定時間がオシている。次は「東京ドイツ村」である。昨年渋滞した道もこの時間で上りならそんなに混んでいないだろうと出発。運転手は河野さんが引き続き、五分後に矢ヶ崎君が熟睡していた。

 金谷を過ぎた辺りで、ナビに赤いラインが出てきた。ナニッ!渋滞しているのか?アテになるようでアテにならないナビの赤ライン。「まさかな?」なんて思っていたら、本当に渋滞していた!最初はまばらなテールランプが次第に密集してきた。最初は起きていたカインズも次第に寝てきた。最後まで起きていた村山も静かになった。道路の方もノロノロでエンジン音も静かになった・・・・。CDを河野さんの持ってきたものにかえる。

 プチリベンジ・・・

しかしタイトルは憶えていない。

 

 サテどうしたものか。後ろ(運転手河野、助手席和賀以外)は夢旅行にドリップしている。ナビは赤いラインを出している。前回に、知らない場所での迂回はリスクが多いと書いたが、今起きているのは二人だけ。失敗しても叱咤されない!冒険王の火がついた。

 「河野さん。このままでは何時になるか分らないので迂回しましょう!あそこを左折で・・。」(しかし、やはり渋滞していた昨年のタイムを取っていた私は、大体の到着時間を把握していた。でもそれは言わなかった。冒険王的いやらしさ)

 「リョ・ウ・カ・イ。70m・ゼ・ン・ポ・ウ・サ・セ・ツ。」(アナライザーか!)

 昨年とは違うルートを選ぶ。楽しみになってきた。後方から数台付いて来た。我々は地元じゃないぜ、バカめ!どうなっても知らないぜ!などと思いながら車を飛ばす。後でよく考えたら、あまり効果は無かったようだ。説明すると判りづらいな、例えると焼き鳥をシルエットにして、串の部分が渋滞している国道。肉の部分のふちのラインが迂回ライン。要は大回りして国道に戻り、又大回りして国道に戻るを繰り返しているだけだ。これじゃそんなに時間は稼げない。これが田舎(住民の方々ごめんなさい!)の怖さだ!止めた、止めた!串に戻ろう!再びテールランプ三昧となる。

 

 やっとの思いで有料道路に入る。ここはスムーズだ。降りてほどなくあの「東京ドイツ村」のゲートが見えてきた。しかしこの後思いもしない事がカインズに起こる!ナニがあったんだ!どうしたんだ!続きは最終章に!

 でもこれは本当にビックリした。

 

ザ★カインズ旅行手記 Vol.2 第3章


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